2008年04月13日
「個性を捨てろ!型にはまれ!」三田紀房(著)
今の日本では「個性を大事にしよう!」「個性を大事にしなければならない!」としきりに叫ばれている。
でも、実際の社会では、人は「個性」をそこまで求めてはいない。
三田紀房(著)「個性を捨てろ!型にはまれ!」は、この矛盾を突いている。
著者は「個性なんていらない」と主張している。でも、実はこの主張は著者独特のものではなく、日本人が無意識のうちに感じていることなのだ。
例えば、今の日本の多くの会社は、新入社員採用説明会で「社員の個性を大事にする」と言っている。でも、実際に面接を通り採用されるのは、その会社に合った人間なのだ。会社(の人事部)が求めているのは、個性的な人間ではなく、その会社の「型」にはまった人間なのだ。
結局のところ、今の日本人の多くは、無責任なマスコミや評論家どもが作り出した「個性ブーム」に苦しめられているのが実情ではないのだろうか。
日本人は基本的に真面目な人が多いので、「個性を持たなければならない」という強迫観念にとらわれている人が多いのではないだろうか。
この本は、そんな強迫観念にとらわれている人を救い出す一冊である。
私が思うに、あなたという人間がいるだけで、あなたは他とは違う個性的な人間なのだ。(これを著者流に言うと「何万本と咲く菜の花畑の一本にも、個性はある。」ということか)
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